45回転女子

ヒガシと申します。音楽が好きな高校生の気まぐれ雑記帳。

「乙女の港」

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先日、とんでもなく素敵な本をゲットしました。その名も「乙女の港」

作者は「雪国」や「伊豆の踊子」で有名な川端康成さんーーなのですが、今日では中里恒子さんという女性作家との合作ではないかと言われているそうです。

私は川端康成さんを難しそうという理由で敬遠していたのですが、今回その考えが覆されました。彼の書く文章がこんなに美しかったとは!詩を読んでいるような気分になれました。

そして、挿絵を描いているのは、私の大好きな中原淳一さん!!彼の描く女性はどうしてこんなに可愛いんでしょうか……。中学生の時美術の課題で中原淳一さんを意識したイラストを描いたおぼえがあります。

 

乙女の港は、少女の友という雑誌に1937年6月号から1938年3月号にかけて連載された長編小説です。

ミッション・スクールに入学した大河原三千子は、5年生の八木洋子から花と詩を、4年生の克子から手紙を送られる。自分がなぜ上級生からそのようなものを送られるのか理解できない三千子に対し、クラスメートの経子は、「エス」という風習について教える。

Wikipedia より)

 

この作品における「エス」というのは、血の繋がりのない少女同士がお互いを「姉」「妹」として慕うことです。実際に三千子は洋子のことを"お姉さま"と呼び、洋子も三千子に対し深い愛情を注ぎます。ちなみにどうしてエスかというと、これはsisterの頭文字を取っているらしくて、決してsadisticというわけではありません。

 

 

このあと三千子は洋子と克子の間で揺れ動きます。私はそこで三千子に感情移入し、ずっとハラハラしていました。と言うのも、登場人物にリアリティがあるのです。戦前に書かれたものとあって言葉遣いは今とほとんど違いますが、葛藤や嫉妬心は現役高校生の私でもすごく共感できました。これは時代を超えて読み継がれるだけあるなあ……。きっと未来のJK達に見せても分かってもらえる。

 

私は今自分が大人になっていくことに焦っていて、昔読んだ赤毛のアンのような小説に対するときめきすら忘れかけていました。ですが、少女の港は再び私にそれを与えてくれました。そして、やっぱり私の根本にあるのは少女趣味だと実感(笑)今でこそシンプルな服を着てますが、昔着ていたようなフリルたっぷりの洋服を見るとキュンキュンします。

乙女の港は、私のバイブルの1つになるでしょう。今からまた読み返しまーす(^_^)